リョーさんのディアー(鹿)ハント〜その④
いよいよ最終章!!!!!!!!ここからもマジかの連発。
日中の狩りを終え果てしない道のりを乗り越え
ようやく今夜泊まるハットに到着するころ・・・・・・・
ここにいるはずの無い生き物の声がするぜ。
『ウォぉぉぉぉぉぉン!ウォンっウォン!!!』
DanとAaronが見合って『おいおいマジかよ』って顔でたちすくむ。
それを見て『あぁこの状況は何かやばいんだな』と察する自分。
そしてここで聴くはずの無い音が
『ピィぃぃっっっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!』
笛の音だ。
ここで自分はようやくこの状況を理解する。
俺ら以外の他のハンターがいるぜ。
そしてあの動物の鳴き声は・・・・・
聞いたことあるぜ・・・そうだ『犬だ』
Dan:Aaron『やれやれだぜ・・・・』
と元気がなくなりトボトボとハットへ向かう。
到着するや否や、お出迎えしてくれたのは
十数匹の犬。
3頭の馬。
5?6?人のマオリ系のお兄さんたち。
あの山道をどうやって連れてきたん 笑
と自分は思うも、きっとこの人たちはめちゃくちゃ山に詳しんだろうと推測する。
マオリ系のお兄さん:『おっ!鹿獲れたんだ。』
Aaronの持つ鹿を見て反応する。
ここからはDan、Aaronは鹿についてのスモールトークだ。
自分は森に隠した荷物を回収しにいく。その間もワンちゃんが自分の周りをウロウロとついてくる。荷物を二人のところに引き上げて戻ると。
おいおい!ワンちゃんたち鹿食べてんじゃん!笑
そう、まだ生身の部分があるので、そこと目の部分を食べていたのだ。
DanとAaronは何も言わなかったが、
流石にマオリの兄さんたちは犬をしつけて追い払ってました。笑
この状況で当然今夜ハットに泊まる事は出来ず、あえなくハットの外へとはじかれることに。
Dan:『さてどうするか??森で寝るか・・・夜通し歩くか?』
Aaron:『とりあえず飯にせん?』
と、ハットから10分程度離れた小川の横で晩ご飯を食べることに。
ここで自分が持ってきた最強のアイテム!!!!
ヌードルの登場!!!!!!!!
もうね。どんな高級な飯より・・・
こういう状況で食べるインスタントラーメンが最強に美味しいんですよね。
ラーメンと、コーヒーで晩ご飯を済ませ一息休憩。
少し眠くてニュージーでは有名なシダ植物のフェーンをちぎって重ね寝転ぶ場所を作っていると、
Dan:『リョウ!何やってんだ、これから歩くぞ〜今日は夜通しだ。』
はいキターーーーーーーーーー!!夜通し歩くこと決定。
ふとここで考える。
来る時車からハットまで休憩や鹿の様子見で止まったりして10時間くらいかかったよな?
今から(夜8時)歩いても8時間はかかる?え?着くの朝4時ごろじゃね?と予想する。
もうここまできたら、あえて何時間かかるかは聞かないのだ。
聞いても気持ち萎えるだけだから、とりあえず頭では到着朝4時くらいと考えておこう。
そしてここから更なる追い討ちが!!!
お肉の分配タイム!!!!
3つのポリ袋に入ったお肉を各人のバックに入れます・・・・・
1つ20kgくらい・・・・
重い。。。。。。
というより、よくこれ三つもリュックに入れて
これまで歩いてたなこの人たち!と思う自分。
そして来る時のあの車の荷台はなんだったん?笑
てっきり狩ったらすぐそこに乗せるのかと・・・笑
そしてまた小川で水を満タンにしいよいよ夜間行軍の開始!!!!
はい何も見えましぇん!!!!!!
夜の森って怖い。
もちろん人工的な光なんて俺らのヘッドライト以外ありゃしない。
幸運にも自分のヘッドライトはパワーの強いやつだったので足下や前方を見るのには苦労しなかったが。
元々道なんてないような場所を歩いたいたのだ。
そりゃ普通に歩くのなんて大変に違いない。
木に貼り付けられるトレイルのマーカーを3人で血眼になって探しながら帰る。
見つけても数十メーター先の次のマーカーを見失うを何十回も繰り返し・・・
DanのGPSなかったら確実に遭難だなこれと思いつつ一歩一歩進んでいく。
途中山中で別のハンターの人たちを見かけるも、その時間は夜11時くらい
もちろん彼らは就寝時間。テントを張って寝てました。
こういう人らもいるんだなぁと、、、、
ハンター界の厳しい様子をまた学びました。
3時間〜4時間は歩いただろうか?
Danと自分には異常はなかったが、
日中重い荷物を持っていたこともあり、Aaronの膝周りの筋肉がつりはじめる・・・
少しペースを落としながらも、休憩をちょいちょい入れて確実に進む。
多分夜2時過ぎたくらいだろう、
Dan:『だいぶ進んだぞ!この山登って最後下ればもう終わりだ!』
が、最後下れば・・・・がマジで長い!!
え?どんだけ降るん?ってくらい降りる。
こんなの登ってきたっけ?と思うくらい。
あまりに長いし、下りは足への負荷が半端ないのでペースを落とす。
進まないんだなぁこれが。
多分Aaronと自分は2回はこけた。マジで危ない。
ようやく下りが終わりフラットな地形になる頃、最初に渡ったあの川が見えてきた。
もう靴は脱がずにそのまま入る。もう濡れるなんてどうでもいい。
早く帰りたい。
何の感情もなく川を渡り、車への道を歩く・・・・・・
竜:『Dan!今何時????』
Dan:『トゥー レイト(めっちゃ遅い時間)』
自分はDanの腕時計をチェックする
朝5時だと!!!?笑
想定の4時到着を超えて5時に到着。
笑うしかねぇ。
昨日の朝7時にハンティング開始してハットに着いたのが夜7時、
そこから寝ずに朝5時まで歩き続け、家に帰ったら朝6時前
23時間もノンストップで活動してるじゃねぇかよぉ!
2泊3日じゃなくて1泊3日じゃねぇか!!!!
当初の予定ですら『え?』だった自分の気持ちを
さらに上回る過酷な旅だった・・・・・・
車に乗るや否や、急に眠気がきて・・・帰りの道は全く記憶なし。
ついたらDanの家に向かう農道でした。
到着後・・・・・全てを脱ぎ捨てシャワーを借りる・・・・・
なんて幸せなんだ・・・・・
シャワーの後Danに聞く、
竜:『何時に起きる??』
Dan:『わかんね〜起きた時間!』
竜:『ガーチャー(了解!)』
そして自分はキャンプ用に改造されたベッド付きの自分の車でスヤスヤと眠るのでした。
何時間寝ただろうか?
外も完全に明るく、車の中が暑い。
寝てらんねぇ!!!!と思いドアを開けて外に出ると
Dan:『ヘイ ブロ!!いつまで寝てんだ!ステーキできてるぞ!』
竜:『す・・・・ステーキだと!!!?』
その言葉に心高鳴るも、俺そんなに寝たか?と時間チェックしたら朝の9時。
3時間しか寝てないじゃん。笑
どおりで頭いてぇ・・・・・
寝起きは最悪の状態でDanのお家に戻ると、机の上には鹿のステーキが!!!!
朝からステーキたべんの!?と思った人。
これが食べられるんですよ。何たってハンティング中まともな飯食べてないからね!
この味が最高にやばかった・・・・・
うますぎる!そして柔らかい・・・・・・臭みが全くないことにも驚く。
あまりに美味しすぎて。
竜:『これ高級ビーフでしょ?俺を騙そうとしてるでしょこれ?笑』
とジョークをかます。
Dan:『ノー メェン (んなわけねぇじゃん!)俺らが持って帰ったやつだぜ!』
竜:『デリしゃァァァッッッス!!!!!』
Dan:『ヤベェだろ?心臓と肝臓も焼いてカットしたからどうぞ!』
全ての部位がえげつないほど美味しい。
新鮮な肉ってこんなにうまいのか・・・・
だって帰ってきた時ポリ袋開けたら肉がまだ暖かくて、湯気出てたもん。
ようやく旅がこれで全て終わったんだ・・・・と心から安堵し・・・
最高の疲労感の中、最強の食事を頂く。
自分たちで全部やったんだというこのプロセスが、本当に勉強になった旅でした。
この後Danの家から4時間30分ほど離れたニュージーランド最大の都市オークランドへ車移動が決まっていた自分は、少し休んで夕方に出発することを決める。
それをDanに伝えると
Dan:『えっ?今日出るの?もう一泊して行けよ』
とありがたいお言葉・・・・
オークランドで友達との約束もあったので延長はしませんでしたが・・・・
何かの話をしてる時に『俺はトラウトフィッシングめちゃやりたいんだよね!』
って話をしたら。
Dan:『俺の家の目の前!あそこ!あそこで釣れるから今から行こうぜ!!』
とのこと・・・・・・・笑
Dan:『Aaron!良いよなぁ?行くよなぁ?』
Aaron:『もちろん行くでしょ!』
ここにきて乗り気の二人!
そしてDanのママも
Dan Mam:『いいわねぇ!Dan小さい頃よくあの川行ったの覚えてる?』
『リョウ本当に釣り行きたい?行くなら川まで行く道のゲートを友達に連絡して開けてもらうわよ!』
竜:『いえぇす!めっちゃやりたい!!!』
Dan Mam:『オーケー今電話するから、あなたたちは釣りの準備しておきなさい★』
こうして釣りの準備をDanとDanのお母さんがしてくれて、
車で5分の川へと釣りに行くことになる!!!!!!!!
そう次は!!!!!
リョーさんのトラウトハンティングの始まりである!!!!
続く〜〜〜〜〜
*過酷すぎるハンティングから帰って4時間しか経ってない。笑
次の話では『ハンティングをする意味』のバックグラウンドも入れますので絶対読んでね!!