”STAY HOME ”〜@彫りDAYはじめます〜
今回はかなり専門的な話になってしまいますが!
私の趣味の一つ。
『消しゴムはんこ』について書きたいと思います!
そもそも消しゴムはんこって何?
友達と会話してて「趣味消しゴムはんこなんだよね。」
っていうと100%の確率で『え?何それ?』か『ふっっ・・』
っと苦笑いされるのが通常の流れです。笑
そこで見せるのが過去に作った作品。
これ見せると大体100%確率で『え!?』、『何これ!?』と驚いてもらえます。
たまに〜彫ったと信じてもらえない事も・・・
この図案については人気漫画”ドラゴンボール”から絵をお借りして彫らせていただきました。
最初に言っておきますと、こういうキャラクター物は著作権が関与してきますので、販売目的や、もちろんこれを使って商売という事はできません。完全に個人使用目的です!
この地味なハンコ彫りをなぜ始めたかというと・・・
インスタグラムで”ジョジョの奇妙な冒険”のハンコを作っている外国人の方がいて、それを偶然目にしました。そのハンコが恐ろしく美しく、漫画のページとほぼ一致するクオリティで、こんなの作れるならやってみたいと思ったのが始まりで・・・・
(そこに痺れる、憧れるうぅ!って感じで)
とりあえずやってみたら自分も彫れる様になってました!笑
で、前置きはこれくらいにして、どうやって彫っているのか?
そこを解説していきたいと思います!あくまでも私の彫り方なのでご参考までに!
【準備する物】
①消しゴム
自分の彫りたい図案に対して適したサイズのもの。日本ですとロフトや東急ハンズまたネットで消しゴムはんこ用のものがあるので、もし購入できるならそれを使うと断然彫りやすいと思います。『ほるナビ』でネット検索すると出てきますね!
②デザインカッター
これは先っぽの刃が長すぎない物にしましょう。または長めの刃と短めの刃を両方持っておくと良いかもしれません。先端部分は取り外し交換可能なものにしましょう!
③トレーシングペーパー
彫りたい図案を消しゴムに転写するのに使います。私は今回それが調達できなかったので家にあったクッキングペーパーを代用することにしました。
またこの転写にはもう一つ裏技みたいな方法があるのですが・・・・今回は最初から始める人向けの解説なので裏技については”除光液転写”とだけ伝えておこう。
さて!準備ができましたなら、早速取り掛かりましょう!
まずは自分が彫りたい図案を準備しましょう!これに至っては本当に簡単。
自分の彫りたいデザインの上にトレージングペーパー敷いて写し絵するだけ。
ここではシャープペンシルで転写してください!
今回私はこの様な図案を準備しましたが皆さん最初は簡単な図案から始めてみましょう!
そして図案が決まったならば、いざ消しゴムへ転写。書いた絵を裏返しにしてシャープペンシルの線が消しゴムにかぶる様に載せます。テープなどでしっかり固定してください(いいからテーピングだ!!)
この様に転写を終えると自分が準備した図案が鏡絵の様に逆さとなって写ります!↓
最終的にこれをインクに乗せて押すとまた図案通りの絵が浮かんでくるというわけですね!
しっかりと擦って転写を行ってください。私が思うに〜この転写する作業が一番大事な作業です!
そして転写が彫り終えたなら、いよいよ掘る作業へ。↑の図案の様にカッターに角度をつけながら彫っていくことが大事になってきます。図案の線の内側外側をそれぞれ彫っていくわけですが上の図では線の外側を彫ろうとしています。少し難しい様ですと、最初に三角形の図案で彫る練習を行うのも良いかもしれません(小さめの三角形で)↓。それぞれカッターの入れる角度も絵に書いてみました!笑 刃は少し深めに入れても大丈夫です!
①:先ほどの写真の様にカッターに角度をつけて①のライン状・右辺に沿って内側にカッターを切り込んで入れます。右辺に沿ってカッターを入れて彫り進め底辺にぶつかったら一度刃を抜く。
②:底辺の線に沿って①と同じ様に刃を入れて彫り進めます。左辺にぶつかったらまた一度刃を抜く
③:先ほどと同じ様に③の赤ラインに沿ってカッターを入れていき①のスタート地点。三角の頂点まで彫り進めます。
①②③の工程が終わるときれいに三角形がくりぬけ、内側に三角形の谷・溝が出来上がると思います!それが消しゴムはんこ作りへの第一歩!
先ほどの私の図案に戻りまして↓外側の線をカットしました!カットした部分がわかりやすい様に少し持ち上げて刃を剃らせた部分を見せますね!
そしてこの部分は消しゴムの角ということで先ほどの『練習三角』の様に彫れないので↓
の様な順序で切り取ってみました。
消しゴムの外側から必要のない部分を全部切り取る作戦です。笑
取れました↓
この様に同じ容量でガンガン彫り進めていきます!
はい!↑ようやく外側のほとんどを切り落とすことができたので次は内側を彫っていきます!
内側の線に沿って刃を入れた後、私の場合、今回はこの様に↓線の周りに溝を作りました!
内側の余白部分をカットするためにです!
こんな感じで内側に何層も山ができる様に彫ってみました。いつもならこの部分も平面にするのですが今回は道具がないためこのスタイルで↓。
この内側の余白の掘り方についてですが↓の様にまず刃を入れます。この時になるべく刃を寝かせる様に彫ってあげると良いかなーと思います!少し難しいかもですが。
そして横一直線に彫り進めます!
そして〜反対方向からカットすると・・・・
↓の様にパコっと取れるのでこれを繰り返し行って内側の余白を彫っていきます!
はい!笑 という感じで彫り進めてようやく内側全部を彫ることができました!!
彫り面が汚くてすみません。。。。(きたねぇ彫り面だ)
その後はいらない部分をぶつ切りにしていよいよ完成へと進めます!
必要のない部分をぶつ切りにして残りの余白もカットしました!↓
ここまでで約2時間くらいかかったと思います。個人差はありますが私はかなり彫るのがスローなので。。。。
完成した後は消しゴムを洗い流して綺麗にし、乾燥させて〜 いよいよインクのせ!インクは100均のものはインクの乗りが悪かったので”shachihata”のインクを文具屋で購入して使ってました!(もちろんニュージーランドに同じブランドはなし・・・)
どうでしょうか?案外、線の方は綺麗に写ってくれました。彫り終わった後にペンで色塗りしてあげるとさらに良くなった!
消しゴムの彫り面がただただ汚いですが・・・・でも最初に軽ゴムハンコを始める人はそんなの気にせず彫りましょう!綺麗に写ればいいんだ!笑 という感覚で。
そして馴れてきて、難しい図案が楽々彫れる様になってきたら余白を綺麗につくるチャレンジをしてみましょう!頑張って彫ればこのくらい綺麗に・・・・笑
さて!!!大体こんな感じで私は消しゴムはんこをつくってます!
先ほどの”スラムダンク”みたいな図案彫るのにどのくらい年月がいるか?・・・・
長きにわたって彫り続けてますが1年も掛からなかったと思います。本日紹介したウェリントンの図案くらいですと馴れてくれば、初めての消しゴムはんこから10個目くらいであのレベルまで到達できると思います(私の場合2個目でJOJOいったけど。笑)切り絵とかやってる人はもうすぐにでもできると思います!
解説も含めて今回はとても長い記事になってしまいましたが・・・・・
どうでしょうか?また何か質問があればメッセージください★
そしてインスタグラムや、Twitterにも過去の作品を載せてるので(少し遡ると思いますが)もし気になったらチェックしてみてください!
以上!消しゴムはんこの作り方の説明でした!
では皆さんご機嫌よう!